- オススメ ★★★★☆
- 泣ける ★★★★★
- 笑い ★★★★☆
- テンポ ★★★☆☆
- ヒューマン ★★★★★
- ラブシーン 少★★★☆☆多
- キュンキュン ★★★☆☆
作品情報
2024年 全10話
配信先:Netflix
脚本:チョヨン
監督:ホン・ジョンチャン
キャスト
ウ・ドファン
イ・ユミ
オ・ジョンセ
キム・ミンソク
キム・ヘスク
あらすじ/見どころ
冷凍精子で産まれたウ・ドファン演じる主人公ヘジョ(本名チェ・スンヒョク)。
実は病院のミスで他人の精子でできた子だった事が8歳の時に判明し、それから家庭崩壊が始まる。
家庭に居場所がなくなり、高校卒業と共に家出をし、それからは自由気ままでアウトローな人生を送る。
ある時偶然に自分は余命3ヶ月である事を知り、本当の父親探しの旅に出る。
旅を共にしたのは孤児院で育った身寄りのない元カノのチョ・ジェミ。
天涯孤独だったジェミは若年閉経してしまい子供の産めない身体になるも、500年続く名家の1人息子オ・フンに見初められ子供が産めない事を隠して結婚しようとするが、式の途中でヘジョがジェミを連れ去り、逃亡の旅へ・・・
映像感やBGMが古きアメリカのロードムービーを感じさせる雰囲気で全体的にノスタルジックさが漂っていて
1989年の名作「バグダッドカフェ」を思い出しました。
前半はよくあるドタバタラブコメかと思いきや、後半になるにつれてどんどんヒューマンドラマに変わっていきます。
周囲を固める登場人物のキャラ設定も濃く、このストーリーに深みを加えてくれています。
最後の方は涙が止まらないのでティッシュボックスの用意を忘れずに。
生きるとは?自分のルーツとは?何が大切なのか?幸せとは?本当の愛とは何か?
余命3ヶ月を宣告されると人は皆こんな気持ちになるのかもしれませんね。
タイトルになっている「Mr.プランクトン」の意味とは・・・
主人公へジョが義妹に夢の中でこう語ります。
「太陽の光を浴びて発光するプランクトン」
「食物連鎖の底辺にいる取るに足らない存在」
「プランクトンは光を放つと同時に酸素も吐き出すんだ」
「そのおかげでお前も俺も地球もこうして生きていられる」
「凄いと思わないか?あの小さなやつらにそんな凄い価値があるなんて」
「俺はプランクトンに生まれ変わりたい」
作者が一番伝えたかったところはここなんではないかと思いました。
どんなちっぽけな生物でも皆何かしら価値があり、誰かの役に立っているんだ・・・と。
素晴らしいメッセージだと思います。
全体に流れる切なさと映像美、BGM、名キャスティング全てがマッチしていてとてもいいドラマでした。
泣きたい時に是非観てみてくださいね。
きっと心が洗われます。
最後までお読み下さりありがとうございました。