『梨泰院クラス』勇気が湧いてくる復讐サクセスストーリー

JTBC

• オススメ　　　　★★★★★
• 泣ける　　　　　★★☆☆☆
• 笑い　　　　　　★☆☆☆☆
• テンポ　　　　　★★★★★
• ヒューマン　　　★★★★☆
• ラブシーン　　　少★★☆☆☆多
• キュンキュン　　★★☆☆☆

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作品情報

2020年作　全16話　配信先：Netflix

原作脚本：チョ・グァンジン

演出：キム・ソンユン

公式ホームページ

tv.jtbc.co.kr

キャスト

パク・ソジュン（キム・セロイ役）

父親からの教え「人を大切に。信念を貫く」をモットーに生きるリーダー的存在。

キム・ダミ（チョ・イソ役）

IQ162でソシオパス。フォロワー70万人超えのSNSインフルエンサー。キム・セロイに想いを寄せ、大学進学を蹴って居酒屋「タンバム」で有能マネージャーとして貢献。

クォン・ナラ（オ・スア役）

キム・セロイの高校の同級生で初恋の相手。児童養護施設時代にキム・セロイの父親に娘同然に可愛がってもらう。大学卒業後「長家グループ」に就職。企画チーム長担当。

ユ・ジェミョン（チャン・デヒ役）

長家グループ会長。家族を養うために1件の小さな居酒屋から始め、成長を遂げ外食産業では国内トップに昇り詰める。「弱肉強食」がモットー？

アン・ボヒョン（チャン・グンウォン役）

長家グループ跡継ぎの立場だが、商才は無能に近く後継者としての器はない。父親の影響で曲がって育ち、傲慢でカッとなるとすぐに手が出てしまうクズ男。

キム・ドンヒ（チャン・グンス役）

長家会長の愛人の息子。家出をし一人暮らしをしている。ずっとチョン・イソに想いを寄せている。

リュ・ギョンス（チェ・スングォン役）

元チンピラでキム・セロイとは刑務所で出会い、出所後は「タンバム」で働く。

イ・ジュヨン（マ・ヒョニ役）

トランスジェンダー。「タンバム」料理担当。

キム・ヘウン（カン・ミンジョン役）

長家グループの専務であり大株主。密かに会長の座を狙う。

イ・ダウィ（イ・ホジン役）

高校時代、いつもチャン・グンウォンのイジメの標的。キム・セロイに助けてもらう。

頭脳優秀でソウル大学経済学部を卒業後、ファンドコンサルタント事務所を持ち、キム・セロイの相談役に。

ソン・ヒョンジュ（パク・ソンヨル役）

主人公キム・セロイの父親。長家グループに有能部長として長年貢献。

ユン・ギョンホ（オ・ビョンホン役）

セロイの父親の轢き逃げ事故の担当刑事。刑事を離職後、個人で細々と食品卸し業を営む。

パク・ボゴム（スアの店に面接で来た役）カメオ出演

なんとボゴムくん、こんな爽やかな顔で最後の方にカメオ出演しております。

相関図

ざっくりあらすじ

高校3年生の主人公・パク・セロイは、転校初日にいじめを止めようとして暴力沙汰に。相手は、国内飲食業界トップ「長家（チャンガ）グループ」の御曹司であり、傲慢でクズな男・チャン・グンウォンだった。

セロイは、父親でもある長家会長に土下座謝罪を求められるが、信念を曲げずに拒否。その結果、退学処分に。そんな中、セロイの父が轢き逃げ事故で命を落としてしまう。犯人は、なんと因縁の相手・チャン・グンウォン。だが長家の権力によって事件は揉み消されてしまう。

怒りに震えたセロイは、グンウォンに暴力をふるい重傷を負わせ、刑務所へ。

出所後、心に復讐の炎を秘め、飲食店激戦区「梨泰院」で居酒屋を開業。目標は、宿敵・長家を超えて飲食業界のトップに立つこと。

個性的な仲間たちとともに、長家グループの妨害を乗り越えながら成長していく、熱いサクセスストーリー！

見どころ

原作は大ヒットウェブ漫画。カカオページの「スーパーウェブトゥーンプロジェクト」の第1弾として発表され、連載当時（2017〜2018）に有料売上1位、総閲覧数2億2千万ビュー、平均評価は10点満点中9.7点を記録。

最終回（第16話）は全国視聴率16.548%を記録し、JTBCで3位、韓国のケーブルテレビ史上8位の高視聴率を獲得。

タイム誌は、梨泰院クラスを「Netflixで見るべき韓国ドラマベスト10」に、[フォーブスは「2020年の韓国ドラマベスト13」に掲載した。

Google Trendsは同シリーズが2020年のドラマ・エンターテインメント番組として1位、2020年の国内検索語4位であることを明らかにしている。

またドラマ内で使われているOSTには、パクソジュンとはプライベートで親交のあるBTSのVが手掛ける「Sweet Night 」が使われ大ヒット。現在もYouTubeでは1億回越えの再生数を稼いでいる。

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内容はLGBTQ、人種差別、中卒、格差社会、いじめ、隠蔽工作、などてんこ盛り。

復讐をモチベにして、どれだけどん底に落ちようが不屈の精神で立ち上がるパクセロイとその仲間たち。

小さな居酒屋「タンバム」から始まり、最後は皆で考えた社名「梨泰院クラス」の略称「I,C」という大企業に成り上がる様が爽快です。

またパクセロイ〜オスア〜チョイソ〜チャングンスの4角関係の行方も気になるところ。

それにしても、長家グループ父子の冷徹クズっぷりはお見事。会長役のユ・ジェミョンと息子役アン・ボヒョンの悪役名演技があってこそ成り立つこのドラマ。拍手ものです👏👏👏

ドラマ後半、瀕死の状態に陥ったパク・セロイが、夢の中で亡き父と再会するシーンがあります。

そのとき彼の脳裏に浮かんだのは、チョ・イソが語っていた詩の一節——「何度でもいい、このむごい人生よ、もう一度」。

そして父は言います。「人生はそういうものさ。生きてさえいれば、なんてことないんだ。ほんとだぞ」。

その言葉に背中を押され、セロイはもう一度、生きる力を取り戻すのです。

このシーンを観て、私はふと仏教の教えである「一切皆苦（いっさいかいく）」を思い出しました。

そもそも人は、生まれながらにして思い通りにならないもの。うまくいかないことは、ある意味“デフォルト設定”なんですね。

でも、だからこそ人生は面白いとも言えるのではないでしょうか。

すべてが思い通りに進んでしまったら、学びも達成感も、成長も得られません。

ゲームで言うと「イージーモード」でスタートするようなもの。

やっぱりちょっと難しいくらいの方が、やりがいがあるってもんです。

『梨泰院クラス』も、セロイにめちゃくちゃ厳しい「ハードモード」を設定していて、

その中で、いろんな困難を仲間たちと乗り越えていく姿が描かれてます。

もしイージーモードだったら、こんなに心に響くドラマにはならなかったと思います。

そしてそれって、ドラマの中だけじゃなく、私たちの人生にも当てはまりますよね。

何かうまくいかない時は、「ああ、人生ってこういうもんだったな」って思い出すと、ちょっと気持ちがラクになるかもしれません。

そんな時、このドラマがまた前に進むきっかけをくれるかもしれません。

それでは最後までお読みくださりありがとうございました。